抜け毛の原因にはいくつかの理由が考えられます。
- 主にストレスなどからくる一時的な抜け毛
- AGAによる抜け毛
- 病気による抜け毛(AGA以外)
ストレスによる抜け毛の場合、自律神経やホルモンのバランス異常などが原因と考えられます。ストレスはひどくなると心とカラダに大きなダメージとなることがあります。継続的な強いストレスがある場合、徐々にでなく急に円形の抜け毛が起こってしまうことがあります。これが円形脱毛症の原因と思われてきましたが、現在では免疫異常により、健康な毛包を誤ってウイルスや細菌と誤認して攻撃してしまい、脱毛の症状になってしまうことが起こると考えられています。
円形脱毛症による抜け毛の他にも、脂漏性皮膚炎が原因で脱毛することがあります。主に食事が偏っていて、脂っこいものを好んで食べ続けていると頭皮が脂っぽくなってしまうことが有ります。また逆に、乾燥肌体質だったり、シャンプーの回数が多く頭皮から必要な油分を奪ってしまっている方は、乾燥を補おうと必要以上に皮脂を分泌して脂っぽい頭皮になってしまうことが有ります。脂っぽいだけであればそれほどの問題はありませんが、その皮脂を餌にするマラセチア真菌を繁殖させてしまうことになってしまい頭皮の炎症が起こって、その結果脂漏性皮膚炎になり脱毛を起こしてしまいます。
最後にAGAによる抜け毛についてです。
抜け毛の多い、頭頂部と前頭部にはジヒドロテストステロン(以降DHT)という男性ホルモンの一種が高濃度で確認され、これが※ヘアサイクル※を短くする原因要素になると考えられています。AGA脱毛の原理は、まず髪を発毛成長させる毛乳頭という血管から栄養を摂り込む細胞が髪の根元に存在しています。その近くでテストステロンと言われる男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素の働きによって、DHTに変換されてしまうと、毛乳頭にある毛母細胞の働きを抑制してしまい、ヘアサイクルに悪影響をもたらしてしまいます。これが、AGA脱毛の仕組みです。
DHTがヘアサイクルに悪影響が出る仕組みとは?最初に、毛乳頭には男性ホルモンと結合する受容体というものがあって、アンドロゲンレセプターと呼ばれています。このアンドロゲンレセプターにDHTが合体することで、さらに強烈な発毛抑制効果のある化学物質が生成されてしまいます。
このように、化学物質が毛母細胞に影響を及ぼし始めるとヘアサイクルが乱れてきます。ヘアサイクルの成長期が短縮されることで、髪の毛が長く太く成長できなくなり、細く短い髪の毛が増えて行くようになってしまいます。
AGAはほっておくと進行してしまうので、なるべく早く対応した方が良いです。